みなさん、こんにちは!
仮想通貨やNFTの世界に参入しているひとは「DAO」という言葉をよく聞くようになったのではないでしょうか?
すっかりバズワードになってるので、気になる人もおおいと思います。
この記事では、DAOについてわかりやすく解説していきます。
- DAOって、どう読むの?
- DAOって、、、何?
- 仮想通貨やNFTとDAOって、どういう関係なの?
今回は、そんなお悩みを解決していきますね!
- DAOについて理解できる。
- DAOと仮想通貨、DAOとNFTの関係性を知ることができる。
それでは、早速まいりましょう(^^
DAOの読み方と、名称の由来
DAOは「ダオ」と読みます。
DAOの文字を正確に展開すると、
Decentralized | (ディセントラライズド)=分散型 |
---|---|
Autonomous | (オートノマス)=自律的 |
Organization | (オーガニゼーション)=組織 |
と、なっており、それぞれの頭文字をとって「DAO」と呼ばれています。
日本語の訳名としては、
- 自律的分散型組織(じりつてきぶんさんがたそしき)
- 自律分散型組織(じりつぶんさんがたそしき)
- 分散型自律的組織(ぶんさんがたじりつてきそしき)
などと訳されてますね。
ではもっと深堀して、言葉を分解していきましょう。
「自立」ではなく「自律」であることと、そして「分散型」であることが最大のポイントとなります。
「自立」と「自律」は、全く意味合いが違います。
自分以外のものの助けなしで、または支配を受けずに、自分の力で物事をやって行くこと。
自分の気ままを押さえ、または自分で立てた規範に従って、自分の事は自分でやって行くこと。
「分散型」の反対語(対義語)は「集中型」となります。
「自律分散型組織」の反対語は「他律集中型組織」です。
「他律」:自分の意志によるのでなく、他からの命令や束縛によって行動すること。
「集中型」:ここでいう集中とは「権力の集中」を意味します。
なので「他律集中型組織」とは、「最高権力者が存在する束縛される組織」ですよね。
反対に「自律分散型組織」は「最高権力者が存在せず束縛されない組織」になります。
なんか、いいですよね~(笑)
では、図解でもみていきましょう。
DAOの「組織のカタチ」を図解で見てみよう
サクっと図解でみていきましょうね。
まずは「中央集権型組織」=一般的な会社などの組織のカタチですね。
組織の方針を決めるのはトップの最高権力者であって、そのひとの方針どおりに組織は動きますよね。
最高権力者以外の「個人」は、最高権力者の存在によって「他律」となり「自律」することはできません。
では「自律分散型組織」を見ていきましょう。
この組織のカタチには最高権力者が存在しません。すべて「個人」で構成されています。
それは「個人」が「ガバナンストークン」というものを使った「投票」で組織方針を決定していきます。
各「個人」が「並列に繋がっている」イメージですね。
なのでいわゆる最高権力者というものは存在しません。
そして、このカタチの組織「DAO」には、いつでも入れるし、いつでも辞めれます。
ゆえに「自律的」に「分散」している「組織」と言われるんですねー。
そしてブロックチェーン技術で「匿名で参加できる」っていうのもDAOの特徴です。
DAOの特徴をまとめます
図解のところでサラッと書いてしまいましたが、DAOの特徴を私なりにまとめました!
- 組織方針は投票で決定される。
- 好きなときに出入り(加入・脱会)できる。
- 匿名で参加できる。
では、それぞれ深堀りしていきましょう。
組織運営は投票で決定される
ここまで読んだあなたには、こんな疑問が出てきているかもしれません。
DAOには社長が存在しない。
社長がいない組織のカタチで、うまくやっていけるのか?
この答えは簡単です。
最初から「社長がいなくても運営可能な組織のカタチ」を作り上げれば、社長とかはいらないですよね。
そうしてできた組織のカタチが「DAO」なんですねー。
組織運営の方針は「ガバナンストークン」を持っている人が「投票」で決めていく。
「ガバナンストークン」とは、日本語で直訳すると「政治的投票権」のことですねー。
具体的に画像で表現すると、こういうものです。
ん、、、あれっ、、?おやおや~?
そうです、これがガバナンストークンです。
MetaMaskメタマスクにも、そういう表示がありますよー。
ということは、そのガバナンストークンを持っている人達がDAOの運営方針を決めていくってことになりますよねー。
ガバナンストークンの入手方法
ガバナンストークンの入手方法はいくつかありますが、代表的なのは、
- DAOに貢献して入手する。
- 仮想通貨取引所で入手する。
と、いう方法があります。
ですので、DAOで組織に貢献してもらうよりも前に、仮想通貨取引所でガバナンストークンを購入してからDAOに参加する方法もありますよね。
どちらにしても、実際にガバナンストークンをもっていれば、その組織の運営に直接関わることができます。
それがDAOの特徴の一つになります。
いつでも出入り自由
DAOの特徴としては「いつでもで入りできる」というのがあります。
基本的にオープンなDAOがほとんどであり、もし何か条件があるとしても小額のトークンを買うとか、もしくは特定のNFTを持っている条件でコミュニティーに入れることが多いです。
海外のDAOは小額のトークンを持っている人のみが参加できるところが結構多いですね。
それはある種、そのDAOのコミュニティーに参加して貢献する「意欲」を最初に確認して、振り分けをしているのだと思います。
日本のDAOに関しては無料で自由に参加できるDAOが多いですね。
有名どころなのは、Ninja DAOですね。
— Ninja DAO | CryptoNinja (@CryptoNinja_NFT) February 2, 2022
当然、自律分散型組織なので各個人は自律できることが条件です。
ゆえに、指示待ちの人とか、自分で仕事見つけられない人とか、他人に仕事を持ってきてもらうことが常の人に関しては、なかなかDAOでは活躍できない。
と、いうのが本音の部分ですね。
参加者が自らが、自分のやりたい仕事(プロジェクト)を提案する働き方、貢献の仕方が普通となります。
そして、自由に出入りできると言う事は、まさに自律していると言う事で、それがDAOの特徴の1つでもあります。
匿名で参加可能
おもしろいことに、DAOには完全に匿名で参加が可能です。
理由としてはブロックチェーンの技術を使った、分散型仮想通貨ウォレットによって、個人TO個人で、報酬を受け取ることができるからです。
通常の会社とかではありえないことですよね。
通常の会社は従業員に給料を払ったり、国に税金を納めるために「個人」が匿名で入社するのは事実上不可能ですよね。
当然ですよねー、その従業員に対して雇用保険をかけたり社会保険をかけたり、そういった手続きも会社としては、必ず国に申請しなきゃいけないですから。
匿名で会社に入るって言う事は、まず不可能と言うことになります。
でもDAOは違います。匿名で参加できてしまうのです。
これは結構、革命ですよね。
なぜ今、DAOなのか
なぜ今DAOなのか?を、考える前に、これまでのウェブ業界の流れを振り返っていましょう。
WEB1.0
WEB1.0:情報が単一方向の時代。企業がユーザーにコンテンツを提供した時代。
企業が配信するコンテンツを、ユーザーが一方的に消費する(見る)だけの時代ですね。
Yahoo!やGoogleなどが代表的な企業ですよね。
Windows3.1やWindows95−98くらいまで。いや2000くらいまでですかねー。
Windows95くらいまでの時代では「パソコン通信」のほうが、WEB2.0に近いコミュニティは(見た目はショボいですが)優れたものがたくさんあったようなイメージですね。
nifty(ニフティ)なんかはそのいい例ですが、地元に根づいた「草の根ネットBBS」なども結構アツかったですよねー。
テレホタイムが懐かしー。
それらはすべてWEB2.0時代の「SNS零号機」といっても過言ではありません。
当時は一部のギーク(オタク)しかやってなかった「パソコン通信」ですが、その機能拡張版に位置する、現代でいう各種SNSは、今では多くの人が当たり前にやってますよね。
WEB2.0
WEB2.0:情報が双方向の時代。ユーザーがコンテンツをSNSに提供する時代ですね。
ユーザーが動画や文章としてのコンテンツを、簡単にSNSにアップロードできるようになった時代です。
まさに今ですが。(2022年1月)
ユーザー自身がコンテンツを提供することに対して、企業はその交流の場となるプラットフォーム「SNS」を用意する。
プラットホームとはつまり「SNS」のことで、代表的なものは、Facebook、Twitter、YouTube、TikTokなどのSNS企業が用意した「交流場所」のことです。
ユーザーがコンテンツを作成してアップロードする。
それを他のユーザーが見て楽しむ。
でも、どんなに面白いものをアップロードしたとしても、ユーザー個人には見返りがほとんどありませんよね。(広告収入を省きます。BANの可能性があるので。)
もらえるものとすれば「いいね!」や「賛同コメント」をもらえるだけです。
しかも、ユーザーにとっては「資産」であるはずの発信(動画や文章)が、SNS企業の独自ルールによって、勝手に消されてしまうなんて事もあるのです。
米国元大統領トランプ氏がツイッターから永久BANされてしまったことは、記憶に新しいですよね。
ユーザーがこんなにも、様々な形でSNS企業に貢献(コンテンツをアップロード)しているにもかかわらず、あまりにも酷い仕打ちであり、あまりにも見返りが少ないと思いませんか?
そういうところに疑問や課題を感じつつ、これからまさにWEB3.0の時代にはいっていきます。
WEB3.0
WEB3.0の時代ではクリプトの技術によって、ユーザーからユーザーに、直接コンテンツを提供する事が可能になりました!
2016年初頭から、急成長したブロックチェーン技術によって、各個人ユーザは
「デジタルコンテンツを所有すること」を完全に証明できるようになりました。
さらに、分散型仮想通貨ウォレットの登場により、
個人から個人への資金やNFTの受け渡しが、とても簡単になりましたよね。
銀行という仕組みを介さずに、個人TO個人で資金をやり取りできるんです。
これは金融革命といっても過言ではありませんよね。
また、ブロックチェーン上で自律的に動作するプログラム(スマートコントラクトと言います)において、それぞれの個人の働きや貢献に対する報酬(インセンティブ)の支払い設定も可能になりました。
その貢献や働きに対する報酬を「トークン」といわれるもので支払うことによって、個人が組織への貢献する際のモチベーションを保つことが可能になったのです。
だからDAOなのか!
ここで言う組織そのほとんどが、DAOで運営されているというわけです。
(全部が全部では無いですが)
一番キレイに成功しているDAOが「ビットコイン」です。
ビットコインとは「サトシナカモト」という人物(日本人なのか、実存するのか不明)が論文でブロックチェーンの技術を完全にオープンな形で開示、発表しました。
ようするに誰でも真似、コピーができる技術ということです。
ビットコインDAOには当然、特定の権力者がいるわけではないのですが、ある一定数のマイナー(演算処理能力の高いパソコンでビットコインを掘り当てる人)によって構成されていて、いまやビットコインは100兆円に近い時価総額を叩き出しています。
WEB2.0時代のような中央集権型の組織では、色々な面でユーザーが納得できない状況になった。
もしくは特定のユーザーに還元したくても、一企業にブロックされる状況になってしまった。
ゆえに、WEB3.0の世界ではDAOと言われる自律分散型組織が、ユーザーに選ばれやすい時代になったと言えます。
DAOで、何する?
ではDAOに参加したとして、何をすればいいのでしょうか?
誰かが企画したプロジェクトに貢献うするでも良いですし、自分が企画したプロジェクトをDAOの賛同してくれるメンバーに貢献頂いてもいいでしょう。
すべては自律していて、出入りも自由なので、自分が行動しなければ何も結果が出てきませんよね。
DAOにある資産「個人が持っている技術」や「知名度」を良い意味で利用させてもらうのも手段の一つです。
自発的に行動できる人にのみ、結果がともなって来ます。
なので、誰かに何かをしてもらうのではなく、自分から行動してDAO自体にも働いてもらいましょう。
あなたも既にDAOに参加しているかもしれない
この記事を読んでいる皆さんが、既に仮想通貨を持っているのなら、実質的には既にDAOに参加していると言うことになります。
トークンは、仮想通貨とも言われてますが、本来は「トークン=議決権(投票権)」であって本当の意味での「通貨」ではありません。
そのトークンに「価値」がついているがゆえに、トークンが「お金のような働きをする」ことに対して「仮想」の「通貨」と言っているだけに過ぎません。
そして「トークン」を持っているということは、すなわち、何かしらのプロジェクトの「議決権」を持っていることになります。
ですので、その「仮想通貨」と言われる「トークン」を持っている皆さんは、所持している仮想通貨プロジェクトの、運営者の1人であるともいえます。
DAOでの資産管理はどうなっているのか
一般的な会社においても、その会社の資金を管理する大金庫や銀行口座などが存在しますが、DAOにも当然そういったものが存在します。
それをDAOの中では「トレジャリー」と言い「メンバー共通のお財布」として存在させることができ、そこにDAOに資金を保管できます。
トークン(仮想通貨)の価値について
DAOが発行するトークン(仮想通貨)に、大きな価値がつく事は十分に考えられます。
小さいDAOが、大きなプロジェクトを成功させて、とても良いサービスを生み出したとします。
そうすれば、そのDAOが発行していたトークンには、とても大きな価値がつくことになりますよね。
その「トークン」を手に入れるということは、そのサービスの運営に直接関われるということになりますからね。
みんなが欲しがる → トークンの発行枚数に上限がある = トークンの価値が上がる
と、いう図式になりますよね。
DAOにどうやって貢献するのか
DAOに関しては、自分から動くことがとても大切なので、自分の好きなプロジェクトに参加して、自分のスキルを提供したりすることが一般的です。
その見返りにトークンを1部もらえることもあったりします。
ただし貢献したから、トークンがもらえるもらえない、と言うよりも、自分のスキルを提供することで、DAOの他のメンバーからもスキルを提供してもらう。
もしくは、そのDAOが持っているリソースというか、特徴や知名度などを利用させてもらって、自分という存在の認知向上などを狙う、と言うような使い方もあり「貢献するだけではない」っていうのも、新しいDAOの使い方になってます。
ただし、DAOのリソースを利用させてもらうには、あなたもDAOに貢献する必要がありますよね。
まとめ
と、文章で書き綴ってもなかなか実感がわかないと思います。
海外のDAOが一番勉強になるかと思いますが、日本人が気軽に参加できるDAOを紹介しておきますね。
実際にコミュニティに参加してみることが、一番理解が早いです。
https://twitter.com/MediaDAOs
この2つのDAOのコミュニティに参加しておけば、まず間違いないです。
DAOプロジェクトの進化スピードの速さや、海外との連携の速さを身を持って体感できますよ!
最後までお付き合いいただき、ありがとうございました!(^^